2010年6月21日月曜日

銘柄パトロール:三井物産、ニコン、日産自動車、帝人など

三井物産 <8031> 1189 +46
反発。一部で米メキシコ湾原油流出事故に関して米政府が同社の子会社の三井石油開発に「責任」を指摘する声が上がっていることが伝えられたが、反応薄。むしろ、16日にBPがメキシコ湾原油流出事故の損害補償に200億ドルを拠出することで米政府と合意し、デフォルトの懸念が薄らいだ格好となってからはしっかりした展開が続く。

ニコン <7731> 1722 +50
3日ぶり反発。前週末に会社側が発表した2013年3月期を最終年度とする中期経営計画を好感している。それによれば、最終年度に売上高1兆1000億円(今期予想8800億円)、営業利益1200億円(同520億円)を目指す。露光装置とデジタルカメラの主力2事業の拡大を測るほか、新規事業の創出などにも注力する方針。外資系証券では投資判断「アンダーパフォーム」、目標株価は1800円を継続。野村證券では目標株価を2926円から2586円に引き下げるなどアナリスト評価は総じて低いが、市場がそれを跳ね返した格好。

日産自動車 <7201> 691 +20
外国人売りを吸収し3日ぶりに反発。一部で、同社のカルロス・ゴーン社長が中国生産は現地市場向けが基本で輸出がほとんどなく、為替リスクが小さいため「人民元の切り上げはポジティブ」としたことを好感。人民元弾力化による中国の購買力上昇を期待した買い。

帝人 <3401> 286 +17
続伸。一部で自動車向けに加工のしやすい炭素繊維材料を開発したと伝えられ好感された。加工に時間がかかるため量産に適さないといった、従来からネックとなっていた点についても、かなりの進展があった模様で、野村證券では「ポジティブ」評価。

武田薬品 <4502> 3925 +30
8日続伸。週末に一部で米社と提携してインフルエンザワクチンの生産に乗り出し、2014年の出荷を目指すと伝えられ好感された。折よくUBS証券が目標株価を4300円から4600円に引き上げたことも株価上昇を後押し。

日立建機 <6305> 1857 +102
3日続伸。中国の売上高が高くて、主要部品(エンジン、油圧機器など)を日本から輸入しているため、人民元高は調達コストの低減となり、中国子会社の営業利益にはプラスとなるという見方が浮上。

ナブテスコ <6268> 1446 +58
3日ぶり反発。産業ロボット向けの精密減速機や、建機向けの油圧機器、鉄道車両用ブレーキ装置などの中国の販売が拡大するという期待から買われた。ベトナム国会での高速鉄道導入否決には反応薄。

豊田通商 <8015> 1392 +73
4連騰。大和証券キャピタル・マーケッツがレーティングを「3(=中立)」から「2(=強気)」に格上げ。2011年3月期営業利益は会社計画750億円を上回る930億円(前期比67%増)を予想。「トヨタ <7203> の生産関連事業(鋼材、自動車部品)は年度初から堅調なスタートを切っており、自動車設備投資関連や新興国での自動車販売は今後の業績回復が見えてきた」と。

松屋 <8237>  900 +13
3日ぶり反発。中国関連株人気が波及。観光スポットの銀座と浅草に店舗を構えており、購買力が上昇した中国人観光客の増加期待が浮上。

第一生命 <8750> 134900 -300
3日続落。朝方はみずほ証券が投資判断「アウトパフォーム」、目標株価24万円を継続したことで買い直されたが、上値の売り物に押された。同証券では新契約マージンの高さや資産内容の健全性、保険規制対応の普通株増資の可能性を否定していることを評価し、「評価余地は大きい」と。

2010年6月3日木曜日

【NBA】セルティックス、“ブルーインズの二の舞”回避でひと安心

第3戦でNBAファイナル進出に王手をかけながらも、オーランド・マジックに2連勝を許して足踏み状態が続いていたボストン・セルティックス。しかし現地28日に地元で行われた東カンファレンス決勝第6戦でようやく白星をもぎ取り、2年ぶりのファイナル進出を決めた。

 この日31得点、13リバウンドをマークした“ビッグスリー”の一角、ポール・ピアスは「連敗しても悲観的にならなかったし、逆に3連勝中も有頂天にはならなかった」と平常心を強調。それでも、セルティックスと同じボストンを本拠地とするNHL(北米ホッケーリーグ)のブルーインズが、東カンファレンス準決勝で3連勝から4連敗を喫して敗退したことに言及し、「俺たちはアイスホッケーをしているのではない」と言いつつも、「いつかはそういうことが起こり得るだろうが、とにかく今年じゃなくて良かったよ」とブルーインズの二の舞を踏まずに済んだことにホッとしていた。

 またドック・リバースHCは、先発メンバーについて「現在のスタメン5人で戦ったシリーズは、これまで負けなしだ。レギュラーシーズン開幕の時から今まで、ずっとそうだと信じている」とコメント。2年ぶりの優勝に自信を見せている。

 セルティックスと、ロサンゼルス・レイカーズ対フェニックス・サンズの西カンファレンスの勝者が激突するNBAファイナルは、6月4日から始まる予定。